臼井公民館の場所が分からなければ、市民音楽ホールと案内した方が分かりやすいだろう。公民館の仕事も音楽ホールと兼務なので、事務所の中はかなり忙しそう。声を掛けるのも憚られる。にもかかわらず、親切に応対していただいた。そして、これからの公民館の課題、美術館の役割みたいなことまで話していただき、公民館訪問のスタートを切ったばかりの私としては、大変参考になった。
臼井公民館は音楽ホールの他にも、図書館、出張所と多目的な建物なので、公民館独自のスペースは少ないかもしれない。その一角に、街づくり資料展示室がある。挨拶の一文を簡単に紹介すると、このようなものだ。
「臼井地区は気候が温暖なため、人々が住みつき昔は栄えていたが、明治以降交通機関の変遷と共に、特性が薄れ衰退の一途を辿った。そこで、時代のニーズに合った街づくりを目指し、駅を移転することから始めた街づくりの記録を一般の方々に公開し理解していただき、未来の街づくりの足掛かりとなることを念じ、展示することに至った。」
昭和48年の設立から同60年の解散までの年譜を追いながら写真を眺めていると、当時の関係者の方々のご苦労が偲ばれる貴重な資料だ。